鴨のおはなし

富岡八幡宮の前に広がる池、それに続く水路。
にやんこさんは3年の間、此処に来ては、考えて
いました。

毎年秋には、沢山の鴨が飛んできて、春には北に
帰ってゆく。
帰れなかった鴨達、百羽ほどがここで子育てをする。
3羽〜5羽の雛を連れて歩く姿が見られる。

コンクリートで垂直に囲われている水路は、梅雨末
期の大雨で増水して、毎年雛たちが、海に流されて
しまう。
そして翌日には、親鴨たちは、泣き叫んで、雛を探
し回る。

にやんこさんは、泣きながら考えた。そうだ!筏だ。

早速地域で、大工仕事を楽しんでいるグループ「カー
ペンターズ」に頼み込み、筏を作ってもらえる事にな
りました。
一方、市役所の河川課に単身直訴、奮闘の末、許可
協力を約束されました。

そして、めでたし!雛はこの筏の上に避難して、小さ
な命を永らえているのです。

筏の製作管理、すべて自費。にやんこだ。
協力して下さっている皆様、有難うございます。