6年3組

小学校の同級生のMみっちゃんからの年賀状に「主人公

に貴方の名前をつけました」とあった。

主人公って?仲良しは私じゃなくてツー子さんだし・・


先週、クラス会の準備会と言う事で6年3組の7人が集

まったその時になぞが判明した。

Mみっちゃんは小説を書いてすでに2作を発表したと言

う。


戦後、食べる物も満足にない時代、横浜のはずれの小学

校に通う私たちは下駄や藁ぞうりをはいていた。



お教室にいつも弟を連れて来ていたK子ちゃん。

「私の家が一番貧乏だった」というYちゃん。



受け持ちのM先生は優しかった。

辛かった時、抱いてくれた先生の柔らかい胸の感触を覚

えているというMちゃん。

中学の合格が決まった時、抱きしめてくれた先生の匂い

を覚えている私。

それぞれが先生の思い出を大事に持っている。



 原罪を 問われていたり 寒夕焼け


歳時記に載ったM先生の句です。