新聞から

laurara2008-06-11

『ほどけた靴ひもを結び直しても10秒はかかる。
道で足をとめ、青く色づいたアジサイに見惚れても30秒は過ぎる。
喉が渇き、駅の売店で何か飲んでも1分という時間は流れる。

居合わせる居合わせない。

ご遺族の方はきっと、靴ひもでいい、路傍の花でいい、わが子、わが夫に、立ち止まるわずかな時間も与えてくれなかった無常の天を仰ぐ思いでられよう。』
読売新聞・編集手帳から一部をうつさせて頂きました。