勧誘の仕事

街で出会った双子ちゃん


夕方コボとのんびり歩いていると、こんもりと盛り上げた

茶髪を富士山のように刈り込んだ若い男の子が「こんば

んわ」。

顔を覗きこんで「どなたでしたっけ」と聞いたら「通りが

かりの者です」。

側に寄ってきて「可愛いなー」とコボの頭をなでる。

見ると〇○新聞の名札を首から下げている。

「誰も話も聞いてくれないんです」。


勧誘で一日歩いて、一軒も取れないと疲れた顔。


親は団塊世代の公務員だと言う。


昭和の一ケタは血反吐を吐いて働いてきたのです。

頑張らなくちゃ、君も頑張って。